まだ父のために頑張れる。

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誰かのために頑張る。

 

自分を信じてくれた人
自分を応援してくれた人
自分を見守ってくれた人

 

そんな人のために頑張る。

 

父がこの世を去ってから1週間が経ちました。
父が死ぬ瞬間、家族全員で父の手を握りました。

 

沢山ありがとうを言って、沢山泣きました。

 

父はゴルフ、スキー、ヘラブナ釣り、競馬、麻雀、色々なことをしてきました。どれも中途半端ではなく徹底的に。

 

ゴルフは毎月10回ほど行ってた時期もありました。素人なのに毎年日経新聞の実業団ゴルフ大会に出場し腕前はセミプロ級でした。

 

生活感がない人で、子供の時に僕と弟を連れて出かけるとしたらゴルフの打ちっぱなしくらい。それもゴルフの練習に熱中しているので僕達は放置状態。

 

決して(まったく??)子煩悩でない父でしたが、僕と弟が野球を始めてからはほぼ毎試合観に来てくれました。小学校から高校までほぼ毎試合なので相当な試合数です。

 

僕の記憶では父が試合を観に来ない時はありませんでした。それが不器用で頑固な父の最大の愛情表現だったと思います。

 

父は厳しい人でしたが、決して自分の子供を悪くいうことはなく、過去に迷惑を掛けたことも多々ありましたが、一切口にすることはありませんでした。

 

父がどんな時でも味方で、どんな時でも見守ってくれました。

 

そんな父が亡くなりました。

 

末期ガンで最後は苦しそうだったので、亡くなったときは楽になって良かったという気持ちもありましたが、やはり辛く、涙が止まりませんでした。

 

静かに息を引き取り、病院のベットの上で横たわってる父を見て、「父はオレを幸せにするためだけに一生懸命生きたんだ」と思い、今日その役目が終わったんだなと思いました。

 

母や弟もいるし、家族を幸せにするために父は頑張ってきたはずなのですが、その時はなぜか自分のためだけに生涯を全うしたという気持ちになりました。

 

「僕のためだけに生きてくれた父」

 

そんな身勝手なことを思いましたが、それと同時にこんなことも思いました。

 

「でも、僕は父の期待に応えきれてない」

 

父は死が近づくにつれ、長男である僕が近くにいてくれてよかった、僕がいなければ何もできなかった、本当に助かった、というようなことを母に伝えていたみたいですが、今までを振り返ると、僕は父の深い愛情と大きな期待に全く応えることが出来きなかったいう想いしかありません。

 

僕が子供で父は本当に幸せだったのだろうか?

 

僕でない子供だったら父はもっと幸せだったのではないだろうか?

 

男でなく娘だったら父は子煩悩だったのでは?

 

など、いまさらどうしようもない「たられば」的なことを考たりしました。

 

亡くなった父を目の前にして、
僕はありがとうとごめんねを心の中で繰り返していました。

 

父にとって僕はどんな存在だったのだろうか。

 

父にとって僕は単なる負荷でしかなかったのではないか。

 

そんなことも考えました。

 

そして、僕にとっての最大で最長の味方だった父を失ったことにただ涙を流すだけでした。

 

父は入院して10日目で亡くなりましたが、入院した日に僕は父に手紙を書いています。自分で手渡すのが恥ずかしかったので、看護師さんにその手紙を渡してもらいました。

 

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父さんへ

まだ長生きすると思うけど
万が一のことがあるかもしれないから。

お父さんの息子で本当に良かった。
いつも格好いいお父さんが自慢でした。

少年野球から高校まで野球の試合を観に来てくれてありがとう。
いつも見守ってくれてありがとう。

菜緒と俊(父にとって孫)を可愛がってくれてありがとう。
桜を一緒に見に行こうね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これが父に書いた最初で最後の手紙です。
一緒に桜を見に行くこという願いは叶いませんでした。

 

父が亡くなった後、この手紙は父の枕の下に置いてありました。

 

看護師さんから聞きましたが、父はこの手紙を何度も読み返したそうです。

 

今でもふと父のことを思い出すと涙が溢れてきます。

 

そして、心の中でありがとうとごめんねを繰り返します。

 

 

もう一度、父と会って沢山話がしたい。

 

幽霊でも夢の中でもいい、父と会いたい。

 

でも、もう父はこの世にはいない。もう会えない。

 

そう考えると本当に辛い。

 

前を向いていかないといけないのに。

 

父もこんな僕を望んでないのに。

 

 

それでも、本当に父さんの子供で良かった。

 

最後に想いを伝えられて良かった。

 

本当に感謝しかない、ありがとう。

 

父はもうこの世にはいない。

 

だけど、父の愛情は僕の記憶の中に残っている。

 

だから、頑張ろう。

 

まだ父のために頑張れる。

 

まだまだ父の愛情に応えることは出来る。

 

最後にもう一度

 

父さんの子供で本当に良かった。

 

本当にありがとう

 

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【佐々木亮輔プロフィール】

長年、美容業界向けのIT事業に携わり、上場企業の関連会社を2社設立し、それぞれ取締役、代表取締役に就任。2014年、「ドリームマネジメント」の日本初の認定ファシリテーターとなる。同年に日本で最初にドリームマネジメントのセッションを行い、現在まで延べ受講者数は5,000人を超える。

2016年に一般財団法人日本アントレプレナー学会の理事に就任。ドリームマネジメント事業の日本の責任者となり、ドリームマネジメントのセッションを行いながら、80名以上ファシリテーターの育成を行う。

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Vol.34 – 佐々木 亮輔 / 事業で挫折を知った僕は、”ドリーム・マネジメント”を広めることにした

“まだ父のために頑張れる。” への2件の返信

  1. 初めまして、看護師の山田理早と申します。

    たった一言、ブログ読ませて頂き、伝えたいことがあります。

    人の死は2回あると言われています。
    1回目は肉体的な死。
    2回目は人々の記憶から忘れ去られた時にやってきます。

    あの世でも住民票みたいなものがあって、法要やお墓参りなどで弔ってもらっていたり、あんな人がいたよね〜と残された家族が思い出す、思いを馳せるだけで弔いになり、魂として生き続けられるそうです。

    看護師として、あの最期でよかったのか、もっと優しくしてあげたら・・と、残された家族が感情の未消化で苦しんでおられる場面にたくさん出会ってきました。

    ただ一つ伝えたい。
    泣ける、その場に立ち会う、思い出話だけで立派な弔いです。
    どんなに介護しても後悔はみなさん残ります。

    失ってから出来ることもたくさんあります。
    そんな優しい気持ちの方に私は寄り添うことしかできませんが、どうしても伝えたくなりました。

    一言と言いながら、長文失礼いたしました。

    お父様のご冥福をお祈りいたします。

    山田理早

    1. 山田さん

      温かいコメントを頂きまして有難うございます。

      父の最期を見届けることが出来て、沢山伝えることが出来たと思いましたが、今になってまだ伝えたいことあったとも思っています。

      これからも父の想い出を胸の中に大切に残して、伝えたいことを伝えていきたいと思います。ありがとうございました。

      佐々木亮輔

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