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書籍「ザ・ドリーム・マネジャー」のドリームマネジメント公式サイト夢対談株式会社アットウェア取締役 北野弘治氏「社員全員が人生の夢と目標を共有し実現する場」そんな会社をつくりたい。

ドリームマネジメント夢対談 vol.4

株式会社アットウェア取締役北野弘治氏


「社員全員が人生の夢と目標を共有し実現する場」そんな会社にしたい。


 


北野弘治氏プロフィール
福井県出身。子供の頃の夢はパイロット。学生時代にパソコンに熱中し、その影響でITエンジニアの道へ。29歳の時に一度フリーカメラマンに転身するも、程なくしてIT企業を起業。現在は株式会社アットウェアの取締役として会社の組織デザイン等に従事。社員が人生の夢や目標を共有するという事が出来る職場にするための一つとしてドリマネを組織に導入。現在の主な夢は、コーヒーブランドの立ち上げ、ゴルフのシングルプレイヤー、みんなが寄り集まる組織にする事など。


 
アットウェアの企業理念は「システムで人々をしあわせにする」

■アットウェア様WEBサイト
https://www.atware.co.jp/

 

 

-佐々木
本日は宜しくお願い致します。
北野さんとは一緒に登山をしたり、100キロウォークを歩いたりなど、プライベートでもお付き合いがあるので、改めてこのような対談となると、少し照れるかもしれませんが、宜しくお願い致します。まずは、北野さんの簡単なご経歴を教えて頂けませんか?

 

―北野さん
国立電気通信大学の情報理工学域を卒業して、福井県にある永和システムマネジメントという会社に就職しました。当初はプログラマー、システムエンジニアという道を歩いて、主に金融系のシステムに従事しておりました。在籍時にビジネスプランを提案して、当時、福井県が本社だったのですが、東京に事務所を作ろうという企画に携わりました。その後、東京事務所が軌道に乗り、また自分の中でも自信がわいてきて、以前からの夢であった自分で起業したいという思いが強まり、退社をして有限会社ジークステクノロジーという会社を設立しました。前職と同様システム開発の会社です。独立して3年後、株式会社アットウェアと合併し、現在は同社で取締役という立場で会社の経営に携わっています。

 

-佐々木
今回はドリームマネジメントについてのインタビューですが、自社にドリームマネジメントを導入したのも、会社、組織を良くするためだと思います。北野さんの考える理想の組織はどのような組織でしょうか。

 

―北野さん
シンプルに言えば、社員全員が自己実現できる組織です。社員おのおのが自己実現できて、お互いが夢に対して共感し合ったり、協力し合ったりして自己実現に近づくことができたりして、社員全員が幸せになって、不幸や変なストレスから解放された状態であればいいなと思います。

 

-佐々木
アットウェアさんの企業理念は「システムを通じて人々をしあわせにする」ですが、社員も幸せにするという意味も込められているのでしょうか。

―北野さん
そうですね。「システムを通じて人々をしあわせにする」という中には、いくつか意味が込められていて、当然ながらビジネスってところでいうと、お客様あっての我々でもあるので、お客様を幸せにするということもそうです。自分達もシステム開発という得意なこと、好きな仕事を通じて幸せになって、かつそれがお客様にとって課題が解決されていく。そんな状態になるということが望ましいことかなと思います。

 

-佐々木
そういう思いを込めてアットウェアという会社が立ち上がったということですね。北野さんはドリームマネジメントを会社の中で浸透させようと自らファシリテーターの資格を取得しましたが、ドリームマネジメントを導入しようと思ったきっかけを教えていただいてもいいでしょうか。

 

―北野さん
きっかけは、清水さん(日本アントレプレナー学会代表理事)と佐々木さんに出会ったからです。正直言うと、それまでは、会社の中で業務時間中にプライベートの夢を語り合って、それを応援していこうというのは、なかなかやりづらい環境でもあったのかな、と思っていました。佐々木さんと出会って、そういうもの(ドリームマネジメント)があるということを知って、自分としては色々なものを試してみる、とりあえず食べてみる、そういう習慣があるので、まずはやってみようよ、という感じで導入を決めました。みんながどんな反応するのかな~と思いながらやってみたという感じですね。

 



はじめは、ドリームマネジメントに対して懐疑的な人たちもいた。

-佐々木
北野さん自身がドリームマネジメントのファシリテーターの資格を取得して、社内でドリームマネジメントを行っています。実際にドリームマネジメントを導入してみてどんなことを感じましたか?

 

―北野さん
ドリームマネジメントのワークショップで、「100個の夢を書き出してみよう」というところが自分としてはすごく衝撃的でした。自分自身でも100個出せるのだろうかと、ちょっと疑心暗鬼というか懐疑的なところはあったのですが、実際にやってみると楽しかったし、周りの人とも夢の共有ができてすごく有意義でした。この人はこんなこと思っているんだ、と新たな気づきがあったり、話すきっかけができて、仕事をする上でのベースの相互理解も深められ、仕事がスムーズに行っていけるということがある程度確信することができました。

まずは、佐々木さんにファシリテーターとして入っていただき、1年間ドリームマネジメントを参加しました。夢が実現された数を重要視するのではなく、みんなとのコミュニケーションの機会という視点で受けさせて頂きました。みんなの考え方がポジティブな方向になったり、他の人達の人生のリズム(身体、人間関係、知性、精神)の状態を知ることが出来たり、徐々にお互いの理解が深まっていくのを感じました。その後、自分自身でファシリテーターとなってドリームマネジメントを行っていきたいと思い、ファシリテーターの案内があった時にはある意味即決で受けました。

 

-佐々木
社内のコミュニケーションが良くなったり、話しやすくなったり色々知ったということをおっしゃっていましたが、他の具体的にこう変わったとか、目に見えた効果などはありましたか?

 

―北野さん
最初は私も同じでしたが、ドリームマネジメントに対して懐疑的な人たちはいました。その中でも極端に懐疑的だった人も何人かいて不安なところもありましたが、セッション1、2回目のときと、セッション終了時では明らかに違いを感じていて、参加した社員が新しい考えを持ったり、新しいことにチャレンジしたりなどがあって、ドリームマネジメントはソフトスキルをあげていく効果も高いと思うんですよね。ドリームマネジメントは会社の中でコミュニケーションとしての良い触媒になっていると思います。

あと、夢の実現をすると自信がついてきたっていうんですかね。ある参加者は会社での難題があったときに一番最初に率先してその問題に取り組もうという姿勢が伝わっていますし、今までは一人で突っ走るタイプの人が、最近では周りの人と共同してコミュニケーションの中心になったりして、色々な変化が出てきていると思います。

 


 


自己実現が出来る組織にしたい。

-佐々木
1年間、僕がファシリテーターで入らせてもらって、すごくいいなと思ったのが、役員の北野さんや、社長の牧野さんもドリームマネジメントに参加して、社員と一緒に夢を語っていたところです。どのような基準で参加者を選んだのでしょうか?

 

―北野さん
1回目のワークショップのあとに、アンケートをとって参加したい人を募りました。本当はもう少し参加したいという人が多かったのですが、1on1的なドリームマネジメントを希望する方がいて、グループワークで断念した人もいました。翌年は、新たに入社した人に声をかけて、その人たちに参加してもらいました。私がファシリテーターになって最初のグループです。「久々に参加してみたい」、「実は私もやりたいんです」とか、そういう声ありますね。

 

-佐々木
立場的なお話しになりますけど、北野さんは取締役で牧野さんは代表取締役です。実際に一緒にドリームマネジメントに参加して、結果的に経営陣の方が社員の夢を直接聞いたじゃないですか。社員の夢を聞いて、経営陣として、こうしたい、など心境的な変化はあったのでしょうか。

 

―北野さん
先程話した、「自己実現ができる組織にしたい」、というコンセプトは、以前はそこまで考えてなかったんですよ。「人々をしあわせにする」ということは、勝手に幸せになってくださいみたいな感じでした。様々な活動を通じて自分の幸せを求めてください、というのはどこの会社にもあることだと思うんですけど、最近はみんなの自己実現の内容までフォーカスをあてて、仕事上のキャリアとか、やりたいこと、成し遂げたいことについて個人のニーズにより1on1をやっていたりします。私ではなくメンバーがメンバーに対してやっているんですけど、そういう風土にはなってきて、「社員全員が自己実現できる組織」ということが、最近尊重されてきたかなと思います。

 

-佐々木
僕が色々な企業にドリームマネジメントを提案すると、起業理念とドリームマネジメントが合う合わないとよく言われます。アットウェアさんの「システムを通じて人々をしあわせにする」という理念と、ドリームマネジメントは、リンクしてきたりということはありますか?

 

―北野さん
ありますね。実は弊社のコアバリューの中に「社員全員が人生の夢と目標を共有し実現する場」と書かれています。コアバリューを作ったときと、ドリームマネジメントを始めた時期でいうと、コアバリューを作った時期のほうが3ヶ月くらい早いのですが、その3ヶ月前にできたコアバリューの中に、この様に書いてあって、偶然かもしれませんが、本当にすごいなとは感じました。

 


 

 
社員だけでなく、家族に対してもドリームマネジメントをおこなう。

-佐々木
北野さんはご自身でドリームマネジメントを実践しつつも、ご家族、息子さんにもドリームマネジメントを行っていますよね。

 

―北野さん
家族にドリームマネジメントをやりだして2年くらい経つのかな。1年目のときにまずドリームリスト作りました。さらに1年くらい経ったときにドリームリストを見直しもう一回作ろうと言って作りました。息子に対しては、大人になったときにやりたいことがだいぶ明確になってきたので、息子のやりたいことに対してターゲット化(目標化)していくことをやっていこうと。どういう行動をしたら夢の実現に近づくことができそうかブレストして、家の中でホワイトボードに掲げているんですけど、ホワイトボードにそれに準ずるようなことをできれば1日2時間フォーカスしましょう、みたいなことをしています。夜8時から10時までの間にドリームタイムっていうものを設定して、例えば筋トレとか、野球をやっているときは素振りとか。宿題はドリームタイムではなくてやらなければいけないことなので、宿題などではなく、自分のやりたいこと、夢があってのアクションをおおざっぱにブレストして決めました。それを1ヶ月間集めて何時間やったかを計算して一定時間を超えていたらお小遣いを3倍あげる(笑)。そんな楽しみながらやっています。

 

-佐々木
実際にお子さんに対する接し方も変わったとおっしゃっていましたが、ドリームマネジメントのファシリテーターをご自身でやられる中で、社員さんやお子さんとか周りの方との関わりが変わったということはありますか?

 

―北野さん
ドリームマネジメントをやっていたからってわけではないかもしれませんが、ドリームマネジメントを通して自分の精神的な理想とか得たい知識、こういう人間になりたいなどを常に考えるようになりました。例えば、以前は子供の行動に対してすぐに反応して怒ってしまったり、だらけていることに対してしっかりしろと言ってしまったりしていました。親子の信頼関係が深まるのを願って、ドリームマネジメントをやっていたということもあったので、徐々にですが、家族の夢を応援できるようになってきたのかなとは思いますね。

 



ドリームマネジメントを行っていると、みんなが寄ってくる。

-佐々木
北野さんご自身の夢、仕事とプライベート、両方あげていただいてもよろしいでしょうか。

 

―北野さん
仕事ではやっぱり自己実現できる組織をどう効果的に作っていくかというところが一番で、実際にアクションができているところもあるので、アクションをより協力者を募りながらやっていけるようにしていきたいなというところですかね。プライベートはたくさんあるんですけど、1年以内に実現したいことは、ゴルフでシングルプレイヤーになるということですかね。80をきる。もう90をきっているので。80をきるというところを1年以内にやりたいと思っていますね。

 

 -佐々木
最後のドリームマネジメントのPRをして頂きたいのですが(笑)
僕もそうですが、ドリームマネジメントやっていると楽しくないですか?


―北野さん
ドリームマネジメントを行っているとみんな寄ってくるんですよ。顔見知りの人が寄ってきて「あれね!」「この間参加できなかったけど、どんなことやってんの?」みたいな感じで。もちろん、自社の社員に対してドリームマネジメントを行うことは大事ですが、他社や様々なコミュニティに対してとか、社員と同様な大切な友達とか、切磋琢磨できる関係とか、そんな人たちと、ドリームマネジメントを通じてコミュニケーションがとれたら良いなと思っています。

 

■アットウェア様WEBサイト
https://www.atware.co.jp/

 


 


インタビュアー佐々木亮輔

長年、美容業界向けのIT事業に携わり上場企業の関連会社を2社設立し、取締役、代表取締役に就任。2014年「ドリームマネジメント」の日本初の認定ファシリテーターとなる。その後、一般財団法人日本アントレプレナー学会の理事に就任。ドリームマネジメント事業責任者となる。